Umi Shirano-ichijiku’s diary

一番好きな花は何ですか? 僕はイチジク(無花果)の花です。 咲いていることが見えないのですが、実の中に花が咲きます。 誰にも見られない所でひっそりと美しい桃色の花を咲かせる、 こんな奥ゆかしい花が眩しいです。

「喘息です」バッジについて。

飛行機の中で起こったこと。

 

僕が、仕事をしていた知床から関東(鎌倉)に飛行機で戻った時、

僕は長い外作業の日々の中ですっかり呼吸器を痛めていて、

病院にもかかっていた。

 

病院ではPCR検査もして、新型コロナウィルスではないことは証明されていた。

だが、呼吸器の専門医のいない病院であったため、

応急処置のみで、両親のいる関東に帰省したのだ。

 

だが、航空機の中はもともと空気が薄い。

離陸してしばらくすると、咳が止まらなくなる。

吸入器を握りしめて、使う程程くなるか様子見していると、

1座席開けて隣に座っていた初老の男性が僕のことをずっとジロジロと睨んでくる。

険悪なまなざしに、悪いことをしているような罪悪感を感じた。

 

咳で体力も消耗して焦っている中で、

近くの客の冷たい、睨む視線に、普段であればまだ使用しない段階で

吸入器を使用した。

 

吸入の様子を見て、男性もやっと僕が喘息だと気が付いたのだろうか、

今迄睨んでいたことを無かったことにするかのように

プイっとその後はずっと僕を無視して別の方向を見ていた。

 

正直、何も悪いことをしていないのに、知りもしない人から睨まれたりするのは

怖い。

これで、仮に僕がポイ捨てしてるとか喫煙してるとかならわかるが、

そうでもないのに急に睨まれるのだ。

 

新型コロナウィルスが蔓延し始めてから、

僕の様な経験をした喘息患者はかなり居るとメディアでも見かける。

中には背中を突き飛ばされたり、怒鳴られたケースも有るのだそうだ。

 

その体験で「怖い」と初めて感じた僕は、

「この咳は喘息です。うつりません。というキーホルダーを独自に作成し、

どこに行くにも鞄に着けて出かけるようにしている。

 

そして、やむを得ない移動などの時は、キーホルダーの文字が見える形で

鞄を座席やひざの上に置くようにしている。

 

その後、同じ問題は幸い発生していない。

咳が出てしまうときも、周囲の人の視線が自然とそのキーホルダーに向くのがわかる。

 

小さな工夫でお互いが安心できればいいと思う。

それに、新型コロナウィルスではなくても咳が出る疾患は色々とあるということも、

より多くの方に知っていただきたいと思う。

May all moments is always shining for you. To all beatiful Fig floweres.